兵庫県の猪名川町教育委員会は「いじめ重大事態」に認定されていた事案の被害者である中学2年の女子中学生が、10月21日に自ら命を絶っていたことを発表しました。
猪名川町教育委員会によりますと、町内の中学校に通っていた女子生徒は中学1年生だった去年の春ごろ入学直後からいじめを受けていました。
猪名川町教委は去年8月に、このいじめを「重大事態」に認定。専門家らによる第三者委員会による調査を行い、去年5月末から6月末にかけて、同級生1人とそれに加担した複数の生徒が行った以下の3件を「いじめ行為」として認定しました。
・複数の男子生徒に同時に告白するという、うそのうわさを流す
・女子生徒の名前が書かれた捏造のラブレターおよそ30通を男子生徒の靴箱に入れる
・女子生徒とは別の生徒が、捏造されたラブレターを100人近くの生徒の前で男子生徒4人に同時に手渡す
女子生徒は去年6月末から不登校となり、去年10月に町内の別の中学校に転校していました。転校後は、出席日数の8割ほどは登校していましたが、クラス替えのあったことし4月以降は、3分の1ほどしか出席できていなかったということです。
猪名川町教委によりますと、いじめと自殺の因果関係については現時点で分かっておらず、今後調査する方針です。