「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判で、元妻は「男性から覚醒剤を買ってきてと言われた」と証言しました。
元妻の須藤早貴被告(28)は2018年5月、夫だった野崎幸助さん(当時77)に和歌山県田辺市の自宅で致死量の覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われていて、裁判では無罪を主張しています。
8日の被告人質問で須藤被告は、野崎さんから「覚醒剤を買ってきてよと言われました」と話しました。
その後、須藤被告が密売人から購入して、野崎さんに渡しましたが、野崎さんからは、「偽物や。もうお前には頼まん」と言われたということです。
一方、野崎さんが覚醒剤を摂取されたとされる時間帯の行動については、野崎さんと一緒に食事をしたり、2階の寝室に目薬を差しに行ったりしたと証言しました。
被告人質問はあと2回予定されていて検察側の質問にどう答えるのか注目されています。