堺市は、重い障害のある子どもを育てている世帯への生活保護費について、合わせて3000万円以上の支給漏れが新たに判明したと発表しました。
先月、2人の重度障害者の子どもがいる堺市のひとり親世帯の女性が、17年間で約600万円の生活保護費の支給漏れがあったとして、行政不服審査を大阪府知事に請求しました。
これを受け堺市が一斉調査をした結果、過去に生活保護を受けていた世帯を含む65人に対し、今年10月までの5年間で合わせて3000万円以上の支給漏れがあったことがわかりました。
いずれも在宅の重度障害者がいる場合に加算される「家族介護料」が支給されていませんでした。
堺市は、現在も生活保護を受けている世帯には来月中に追加支給し、過去に受けていた世帯にも順次支給していくとしています。