大手繊維メーカー「ユニチカ」が、繊維事業から撤退すると明らかにしました。
大阪に本社がある「ユニチカ」は、1889年に「尼崎紡績」として創業し、繊維事業で、日本の産業をけん引してきましたが、近年は、中国メーカーなどとの競争で業績が悪化し、営業赤字が続いていました。
ユニチカは28日、経営の立て直しを図るため、繊維事業から撤退し、官民ファンドから事業再生の支援を受けると発表しました。
今後は、需要が伸びている食品包装や電子部品の保護に使われるフィルム事業に集中するということです。
ユニチカは、複数の金融機関に合わせて約430億円の債権放棄の要請を始めていて、メインバンクの三菱UFJ銀行は、「可能な限り支援していく方針」としています。