阪神淡路大震災から30年となる来年1月17日に向け、兵庫県内では複数の追悼行事が開かれますが、こうした行事が10年前に比べて半数近くに減っていることが市民団体の調査でわかりました。
調査は、5つの市民団体が集まった「市民による追悼行事を考える会」が行ったもので、10月から11月にかけて商店街や学校など4200の施設や団体を対象に追悼行事の開催予定などを聞くアンケートを実施し、1526件の回答を得たということです。
調査によると、震災30年に向けては、1711カ所で追悼行事や黙祷・避難訓練が実施されるということです。
追悼行事については58件で、2015年の110件と比べ半減していて、調査した会は実行団体の財源不足や関わる人の高齢化が課題だとしています。
一方で会は、「阪神淡路大震災の教訓や経験が若い世代や学生、学校教育などで語り継がれていることは大変嬉しい」とも話しました。