兵庫県豊岡市の中学校に務める41歳の男性教師が、15年半にわたって無免許で自動車通勤をしていたことが分かりました。発覚のきっかけは、自らが起こした交通事故でした。
豊岡市教育委員会によりますと、10日朝に市内の交差点で、車で出勤中の41歳の中学校教師が、自動車同士の交通事故を起こしました。
男性教師は病院に搬送され13日に退院し、事故について警察から事情聴取を受けたあと、校長に対して電話で無免許運転だったことを報告しました。
その後、市教委が直接聞き取り調査したところ、男性教師が豊岡市内に転任した2009年以来15年半、無免許運転での通勤を続けていたことが判明しました。
男性教師は2005年に兵庫県に教師採用されましたが、その時点ですでに運転免許が失効していたということです。
男性教師はこれまで無事故・無違反でしたが、「多忙で、免許を取り直しに行く機会がなかった。15年半、不安の中でやってきた」などと話しているということです。
学校には妻の免許証の番号を届け出ていたということで、豊岡市教委は今後、確認の徹底を指示するとしています。男性教師の処分は、兵庫県教委が決定するということです。