日本語の能力を測る検定テストを替え玉受験しようとしたとして、大阪府警はベトナム国籍の女2人を逮捕しました。
出入国管理及び難民認定法違反の疑いで逮捕されたのは、いずれもベトナム国籍で会社員のグエン・ティ・ジエウ容疑者(30)と、ヴォ・イエン・ニー容疑者(22)です。
2人は今月4日、大阪市北区の大阪駅前第三ビルで行われた日本語基礎テストで、グエン容疑者がヴォ容疑者になりすまし、ヴォ容疑者名義の在留カードを提示して、替え玉受験しようとした疑いがもたれています。
2人は容疑を認めています。
警察によりますと、ヴォ容疑者が何らかの在留資格の取得を目的に替え玉受験を依頼し、グエン容疑者は報酬目当てだったとみられるということです。
2人に直接的な関わりはなかったとみられ、仲介をした共犯者が複数いる可能性が高いということです。
国際交流基金が実施する日本語基礎テストは、国内では外国人留学生らが自身の日本語能力の証明のためなどに受験し、在留資格「特定技能1号」の取得などにも利用されます。
国際交流基金は不正事案が発覚した4日以降、国内でのテスト実施を中止しています。