打ち上げ後、飛行中断措置が取られた民間ロケット「カイロス」について、運営会社は「ノズルの駆動制御に異常があった」と説明しました。
(スペースワン遠藤守取締役)「1段目のノズルの駆動制御に異常が発生している」、「飛行経路の設定していた限界線を超えて、飛行中断が行われた」
宇宙ベンチャー企業「スペースワン」は、18日午前11時に和歌山県串本町の発射場から小型ロケット「カイロス2号機」を打ち上げましたが、3分7秒後に飛行が中断されました。
スペースワンによりますと、打ち上げから1分20秒後に、ロケット1段目の噴射装置である「ノズル」の駆動制御に異常があり、姿勢が崩れて飛ぶ方向が想定よりずれてしまい、安全装置が作動して自ら爆発したということです。
機体は太平洋上に落下したとみられ、被害などは確認されていません。
ロケットは高度約110キロの宇宙空間までは到達していました。
スペースワンは人工衛星を高度500キロの軌道に乗せることを目指していましたが、達成されませんでした。
今後、飛行経路がずれた原因を詳しく調べて、3号機の打ち上げに役立てたいとしています。