大阪府和泉市にある大阪母子医療センターで男性医師が部下に対し暴言を繰り返していたとする問題で、センターを運営する大阪府立病院機構は26日、パワハラへの対応を怠ったとして部長級の職員2人を戒告処分としました。
先月の第三者委員会の報告によりますと、センターで産科主任部長を務めていた50代の男性医師は、業務中の部下に対し、「人間としてとっくに失効しているだろう」「人間じゃないのに人間と思い込まされて育った」などど暴言を繰り返したということです。
この問題で、府立病院機構は26日部長級の男性職員2人を戒告処分としました。
主任部長は、先月30日付で依願退職したため、処分対象になりませんでした。
府立病院機構によりますと、部長級の男性職員(75)は男性医師の発言を多くの医師から報告を受けヒアリングを行ったものの、「パワハラにあたらない」として、第三者委員会の設置など、それ以上の調査をしなかったということです。
また、別の部長級の男性職員(68)も、パワハラの改善について相談を受けていたのに、主任部長に指導をするなど、適切な対応をとらなかったとしています。