神戸徳洲会病院は、カテーテル治療後に死亡した10人の患者の処置が「医療事故には該当しない」とする報告書をウェブサイトで公開しました。
去年12月20日付けの報告書によると、2023年1月から7月の間に60代から90代の男女10人に実施されたカテーテル処置の診療記録を、外部の専門家が確認し検証したということです。
その結果、10人中9人の治療の経過や手術に問題は確認されず、残る1人は合併症だったといい、それぞれカテーテル処置が死因ではなく、医療事故にはあたらないと判断したということです。
一方で、年齢や状態からカテーテル治療の実施を慎重に検討すべきだった患者がいたことや、当時循環器内科に在籍した男性医師が1人で治療の実施を判断していたことは問題で、本人らへの説明も乏しかったと指摘し、「すべての症例で個別説明会を実施し診療経過と検証結果の丁寧な説明に努める」としています。
病院側はこれまでに15件の症例を検証していて、そのうちカテーテル治療後に死亡した女性患者(90代)や、糖尿病を見落とした男性患者(70代)ら3人の症例を医療ミスと認めています。