大阪・関西万博への参加を決めたウクライナの担当者が15日、ABCテレビの取材に初めて応じ「今のウクライナの状況を全世界に発信できる良い機会だ」と述べました。
ウクライナは去年11月、万博への参加の意向を固め、現在、万博協会が用意した建物を複数の国で利用する「タイプC」での出展を準備しています。
15日、兵庫県姫路市の「国際参加者会議」に出席したウクライナの政府代表は、ABCテレビの取材に対し「ロシアがウクライナに侵攻している現状にある。私たちの国で何が起こっているのかを知ってもらう良い機会だと思っている」と述べました。
また、期間中にゼレンスキー大統領が来場する可能性については「大統領も会場に来るかもしれない。彼は国民同様、万博にとても関心を持っています」と話しました。
一方、ウクライナへの侵攻を続けるロシアは侵攻をめぐる日本や欧米諸国の対応への不満を背景に、2023年11月、撤退を表明しています。
これについて、ウクライナの政府代表は「ロシアが万博に参加しないことに非常に満足している。それが唯一の心配事だった」と述べました。