どれだけ月日が流れても変わらぬ、亡き人への思い…阪神淡路大震災から30年を迎えたきょう、各地で追悼の祈りが捧げられました。
(母と妹を亡くした50代男性)「(母と妹は)焼け死んでもうて骨だけになって…。母親と妹にとっても、いい息子、兄貴ではなかったので、毎回ここには謝りにきている」
(友人を亡くした60代男性)「早かったような長かったようなですけれども。一日一日しっかり頑張ってきたかなと思います」
6434人が犠牲となった未曾有の大震災。すべてを奪われたあの日から30年です。
――5時46分。地震発生の時刻にあわせて黙祷しました。
静かに目を閉じ、まぶたの裏に浮かぶのは大切なあの人。これからも被災地や被災者に、心の中でよりそい続けます。
(母と兄を亡くした80代女性)「いつもすぐそこへ行けば母と兄に会える気がして。だけど、いまだに実感がない。だからここへ来ても“本当かな”というのは、いまだにあるね。何時間でもおれるんですよ。ここに来たら、母と兄がいるみたいで…」
(弟2人を亡くした37歳男性)
「家族全員で下敷きになってしまった、その下敷きの中で弟2人は生き埋めになってしまった。決して忘れられない、死ぬまで忘れられない記憶なんで。弟と3人と遊んだ記憶が残っているので、その記憶を僕は思い出として残して、今の残っている家族と頑張っていけたらいいなと思います」