万博の開幕まであと3カ月をきる中、アイルランドとマレーシアのパビリオンが公開されました。
大阪・関西万博には約160の国と地域が参加する予定で、うち47カ国が独自に設計・建設する「タイプA」で出展します。
「タイプA」の中で最も早く、先月建物の建設を完了させたアイルランドは17日、関係者らで集まり完成式典を開きました。
外観は古代ケルト人の文様「トリスケル」をモチーフに、3つの円筒を組み合わせた形になっていて、会期中は毎日、伝統音楽やダンスのパフォーマンスが実施される予定です。
デミアン・コール駐日大使は、報道陣の取材に対し「来場者には、文化や音楽など伝統もさることながら、アイルランドが『創造性』を持ち、新しいものを作っていける国であることを実感してほしい」と話しました。
また、隣接するマレーシアパビリオンも報道陣に公開され、設計を担当した建築家の隈研吾さんが視察しました。
来月中に建物工事を終える見通しで、約5000本の竹を使い、「リボン」に見立てた外観のデザインが特徴的です。
隈さんは、パビリオンについて「日本とマレーシアの竹を両方使うが、見比べると全然違う。竹なら、世界の多様性と同一性を味わえると思った」「訪れた人は、『マレーシアの森に入ったみたいだ』と感じられるだろう」と話しました。