京都丹後鉄道の警報機や遮断機のない踏切でおととし4月、高齢の男性が電動車いすで横断中に列車にひかれ死亡したことを受け、鉄道会社は24日、踏切の撤去を開始しました。
おととし4月10日、京都府舞鶴市にある京都丹後鉄道・宮舞線「下由里踏切」で、電動車いすに乗って横断していた男性(当時86歳)が、普通列車にはねられ、その後死亡しました。
この踏切には警報機や遮断機がなく、見通しも悪かったことなどから事故を調査した国の運輸安全委員会が危険性を指摘していました。
鉄道会社は地元住民らとの協議を経て踏切の廃止を去年決定し、24日午前から撤去を開始しました。
(北近畿タンゴ鉄道・廣瀬和男総務企画課長)
「安全という面で、人命(第一)ということでは、廃止というのが(策として)最もよかった」
(近隣住民)
「地元としては不便ですね」
「地元としては仕方ないと思っています。安全第一、最近踏切で事故も起きてますからね」
工事は25日未明に終了し、25日の始発列車が通過するまでには撤去が完了する見込みです。