大手運送会社「鴻池運輸」の元課長ら2人が架空の請求書で、会社に約1億7700万円の損害を与えたとして逮捕された事件で、鴻池運輸の被害総額が約4億4800万円にのぼることがわかりました。
会社法違反(特別背任)の疑いで逮捕・送検された鴻池運輸の元課長・光永将憲容疑者(38)と部下だった渡邉彩容疑者(34)は、茨城県鹿嶋市にある支店で2022年7月から2023年10月までの間、取引会社4社に架空の業務の請求書を70回にわたり提出させ、鴻池運輸に現金合計約1億7700万円を支払わせて、損害を与えた疑いが持たれています。
警察は2人の認否を明らかにしていません。
鴻池運輸の調査によりますと、2人が架空の請求書を提出させていた取引会社は7社あり、支払わせた総額は約4億4800万円にのぼるということです。
警察は、2人がキックバックを受けていたとみて、金の流れを詳しく調べています。