去年、京都市の男性が時価1億円の金の延べ棒などをだまし取られた事件で、警察は台湾出身の25歳の男を逮捕しました。男は特殊詐欺グループの指示役とみられています。
特殊詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職で台湾出身のヤン・モウ・シュン容疑者(25)です。
ヤン容疑者は去年6月ごろ、何者かと共謀し、京都市内の織物業を営む男性(69)に対して、高知県警の警察官を名乗ったうえで「金融詐欺の逮捕状が出ている」などと言って男性に資産の提出を求め、男性から時価約1億円相当の金地金11本(7.4kg)などをだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、ヤン容疑者は指示役で、被害者から金を受け取る「受け子」に対し、匿名性の高いSNS使って指示を出していたとみられています。
警察は、ヤン容疑者の認否を明らかにしていません。
ヤン容疑者は、京都市の別の70代女性に対する詐欺未遂の疑いで今月、京都府警に逮捕されていました。