救急隊員として駆け付けた現場で負傷者の財布からクレジットカードを盗み、家族との食事代の支払いに使ったとして、神戸市消防局の30歳の男が逮捕されました。
電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、灘消防署の署員・多田不比等容疑者(30)です。
多田容疑者は去年9月、神戸市灘区の飲食チェーン店で、不正に手に入れた他人名義のクレジットカードを使って、家族との飲食代金約5700円を支払った疑いが持たれています。
警察によりますと、多田容疑者はこの日より前に、救急隊員として駆け付けた現場で負傷者の財布からクレジットカードを盗んだとみられています。
負傷者が入院中にも関わらずカードの使用履歴があったことから息子が警察に相談し、防犯カメラの分析などから多田容疑者が浮上しました。
調べに対し、「臨場した現場で、傷病者の財布からクレジットカードを盗み、飲食代金を支払いました」と、容疑を認めているということです。
カードが、この時以外にも複数回利用されていることから、警察は余罪を調べています。