中国の富裕層には日本の「健康診断」が人気?訪日インバウンド観光の支援などを手がける企業が、中国の富裕層57人にインターネットで尋ねたところ、3割以上が「日本の健康診断を利用したことがある」と答えたと発表しました。
「再生医療や免疫力治療」の経験者も2割を超え、医療が重要な関心事になっているとみています。
このネット調査は、中国の「春節」(旧正月)前の1月下旬、保有資産が20億円超とされる富裕層を対象に、Onedot株式会社と行楽ジャパンが共同で実施しました。「日本での医療・美容サービスの利用経験」を尋ねたところ、「健康診断」31.6%、「再生医療や免疫力治療」24.6%「がんや難病治療」および「高級スパ・エステ」がいずれも14.0%だったとしています。
一方、「日本の医療・美容サービスの印象」としては、「予約が取りづらい(予約方法が不明など)」(70.2%)、「スタッフの外国語対応力が不足」(36.9%)などの回答が多く、「訪日旅行で困ったり不便を感じたこと」の質問でも、「言語の障壁」がほぼ半数(50.1%)を占めました。
「日本で訪れたことのある都市」を尋ねると、東京89.5%、大阪71.9%、京都60.0%、北海道42.1%、奈良31.6%で、上位5都市のうち3つを関西が占めたといいます。
調査した企業側は「メディカルツーリズム(医療観光)につながる高い健康・医療サービスの体験率がみえた」としています。