神戸市のポートアイランドにあるスーパーコンピューター「富岳」の後継機が、2030年ごろをめどに開発されることになりました。
富岳を開発した理化学研究所によりますと、後継機のコードネームは「富岳NEXT」で、現在の5倍から10倍以上の計算能力を目標としています。
富岳は2021年3月に完成し、世界最高水準のスーパーコンピューターとしてこれまで、新型コロナウイルスの飛沫シミュレーションや線状降水帯の予測など、様々な成果を上げてきたということです。
理化学研究所の近藤正章チームリーダーは、「生成AIなど、社会の様々な分野で計算に対するニーズが非常に高まっているなか、いっぽうで国内のスーパーコンピューターで提供出来る計算は需要に対して大幅に不足する見込みで、(富岳NEXTの)整備の重要性は高い」と、その必要性を力説しました。
理研は今後、富岳NEXTの2030年ごろの運転開始を目指して、共同で基本設計を行う民間企業を公募することにしています。