大阪府監察医事務所は5日、解剖時に使用した器具を、遺体の中に残したまま警察に搬送していたと発表しました。
大阪府によりますと去年12月18日、解剖器具のリストを確認していた解剖助手が止血鉗子1丁を紛失していることに気付いたということです。
15日から17日まで解剖がなかったことから14日に行われた解剖の際に紛失した可能性が高いと判断し、遺体を安置している警察署に連絡。
CT撮影の結果、体内に止血鉗子が残っていることがわかりました。
大阪府は、解剖の前後に器具の数をチェックする決まりがあったにもかかわらず、確認を怠ったことが原因と説明しています。
再発防止に向けて、大阪府監察医事務所は以下の2点を徹底するとしています。
●非常勤の監察医・解剖助手を含めた監察医事務所の職員に対し周知を徹底する。
●チェックリストを活用し解剖前後に解剖器具数を確認する