大阪・関西万博の開幕を前に大阪市は、円滑に会場まで来場できるよう会場周辺の道路交通状況を予測し、会場の隣で建設中のIR=統合型リゾートの建設を進める工事車両を迂回させるなどの対策を講じることを決めました。
大阪市によりますと、4月の万博開幕後は万博関連のシャトルバスやコンテナターミナルへ向かう物流車両、大阪IRの工事車両など1日であわせて最大1万5000万台あまりの車両が会場周辺に集まる想定です。
これを受け、大阪市は此花大橋から夢咲トンネルの間を中心に会場周辺の交通量をAIカメラや360度回転可能なライブカメラでモニタリングします。
その結果によって万博期間中の交通量を予測し、混雑が見込まれる場合はコンテナの返却場所を夢洲から咲洲へ変更することによる物流車両の削減やIR工事車両の迂回などで対策を講じます。
また交通量の予測状況に関わらず、万博期間中の午前8時から10時台には、万博会場のアクセスルート上にあるごみ焼却工場へ向かうごみ収集車を別の工場に振り分けるほか、GWやお盆などの繁忙期にはIR工事の休みを増やし、工事車両を減らすなどして来場者の円滑な輸送を確保するということです。