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500人の大学生に「闇バイト」の危険伝える 警察署長が防犯講義 大阪・吹田市

ABCニュース 2025年2月7日 14時37分

 SNSで若者をターゲットにした「闇バイト」による犯罪が後を絶たない中、大阪府警の特殊詐欺対策室長などを務めた川畑慶和・吹田署長が7日、吹田市の大阪学院大学で闇バイトの危険を伝える防犯講義を行いました。

 講義には、大阪学院大学の学生約500人が参加。

 川畑さんは実際に起きた事件の例を挙げながら、学生との対話形式で詐欺事件が引き起こすさまざまな被害の実態について掘り下げました。

 川畑さんは特殊詐欺事件のある被害者が、お金をだまし取られた後に孤立感を抱えて「自殺してしまった」と明かし、「特殊詐欺の被害に遭えば三つのものが盗られる。お金、家族、命だ。私は、この詐欺はなぶり殺しだと思っている」と怒りをにじませました。

 その上で、学生たちには「『高額報酬』『即金』『短時間で楽な仕事』といったうたい文句に注意し、闇バイトにさせられるかもしれないなという緊張感や警戒感を持ってほしい。不安かもしれないが、その不安感が闇バイトから君たちを守ってくれる」と語りかけました。

 防犯講義の終了後には、校内で大阪学院大の学生らによる防犯ボランティアチーム「OGUlice(オグリス)」の発足式も開かれ、パトロール隊が出発していきました。

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