兵庫県の斎藤知事の選挙戦でのSNS運用をめぐって、7日、神戸地検と兵庫県警がPR会社の関係先を捜索した際、スマートフォンを押収していたことが分かりました。
捜査関係者によりますと神戸地検と兵庫県警は7日、西宮市内のPR会社の関係先などを家宅捜索し、選挙に関連する資料などを押収しました。
この際、PR会社代表のスマートフォンを押収していたことが新たに分かりました。スマートフォンの通信履歴を精査し、代表が斎藤知事の陣営とどのようなやり取りをしていたかなどを調べたうえで立件の可否を判断する方針です。
警察はこれまでに代表に対して、任意で事情を聴いていましたが、資料の提出では十分な協力を得ることが出来なかったということです。
一方で斎藤知事側は、任意の資料提出に応じているということです。去年11月の兵庫県知事選をめぐっては、PR会社の代表がSNSの運用など、斎藤知事陣営の「広報全般を任せていただいた」などと選挙後に投稿。
弁護士と大学教授は、選挙運動の対価として報酬を支払った疑いがあるとして、知事とPR会社の代表を刑事告発し、神戸地検と兵庫県警が受理していました。
関係先が捜索されたことを受け斎藤知事は先週、記者団に対し「これまで説明している通り、代理人を通じて対応している。私としては公職選挙法に違反があるということはないという認識に変わりはない。」と従来通りの認識を示した上で「引き続き捜査に対して要請があればしっかりと協力していく」と述べました。
一方、PR会社の代表は去年11月、ABCの取材に対し、「答えられない」と話したあと、取材には応じていません。