北陸新幹線の新大阪への延伸をめざす与党プロジェクトチーム(PT)は、延伸計画に懸念を示している京都府知事と京都市長に面会し、府民への説明会の開催に向けて協力することで合意しました。
京都府を訪れたのは、与党PTで北陸新幹線の整備委員長を務める、自民党の西田昌司・参院議員(京都)と、委員長代理で公明党の竹内譲・衆院議員(比例近畿)らです。
現在、福井県の敦賀駅まで運行している北陸新幹線について、与党PTは、小浜市を通り京都市内を経由して、新大阪駅まで延伸する「小浜ルート」を前提としています。これに対し、京都府の西脇知事と京都市の松井市長は、工事による残土の問題や地下水への影響などに懸念を示していて、与党PTは、去年予定していた京都市内を通るルートの決定を先送りしていました。
面会は、冒頭を除いて非公開で行われ、京都府民向けの説明会を開くため、府市が協力することで合意しました。
(西田昌司参院議員)「様々な懸念事項をみなさん言われてますけども、それは全て1つずつご理解いただける知見が我々の方にはありますので、とにかくそういう(説明の)機会をつくっていただきたい」
(京都府・西脇知事)「(説明会は)当然必要なプロセスだと思いましたので、説明の場を設けることについては協力を申し上げたい」
府市は今後、説明会の時期や方法などについて、国側と調整を進める方針です。