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大雨被害の場所に「ワンコインセンサー」を設置 迅速な避難誘導につながるか実証実験

ABS秋田放送 2024年7月1日 19時4分

1日にかけて荒れた天気となった県内、秋田市では80代の女性が風にあおられて転んで軽いけがをしたほか、仙北市桧木内では12時間降水量が200ミリを超えるなど、各地で雨量が増えました。

本格的な雨の季節に入る中、秋田市は、去年水害があった場所に、国道交通省が無償で提供する「浸水を知らせるセンサー」を設置しました。

迅速に水害に対応するための、実証実験が始まります。

秋田市は1日、広面地区の市道で、浸水センサーを取り付ける作業を行いました。

国土交通省は、全国の自治体に浸水センサーを無償で提供しています。

センサーの情報をまとめ、リアルタイムで各地の浸水状況を把握するシステムを構築中で、その実証実験が秋田市でも始まります。

センサーが設置される秋田市広面の谷内佐渡は、太平川に面していて、去年7月の大雨では排水が追いつかず、人の胸の高さまで水位があがったところもありました。

秋田市は、去年大雨被害があった八橋や下新城、手形、横森など20か所に、1日までにセンサーの設置を終えています。

自動車は、水深が30センチほどになると、マフラーから水が入り、エンジンが停止する危険性が高くなるそうですが、今回のセンサーは、路面から10センチの高さに取りつけられていて、浸水を感知すると、国土交通省に信号が送られます。

どの地域で浸水や冠水が始まっているかのデータを各自治体が把握して、活用する仕組みです。

秋田市 道路建設課 鷲谷英智 河川担当課長

「今までよりは対策は早くなると思っております。10センチになった時点で私どもに通報が入り、現場にすぐに来て通行止めが必要であればバリケード等を設置したりとか、あと危険な状態があるのであれば市民の皆様に避難の誘導をというような形で、そちらの方でも活用ができるシステムだと思っています」

秋田市は、国土交通省にセンサーの登録をしたあとに、運用を始める予定です。

国土交通省は、全国に数多く設置して、費用を最終的に500円ほどに下げることを目指していて、「ワンコイン浸水センサー」と呼んでその普及を進めています。

今後能代市でも、6か所に取りつけられる予定です。

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