小学4年生以下が出場できる4人制のサッカーの大会が秋田市で開かれました。得点の入り方などに独自のルールを設けたこの4人制サッカー。考案者でサッカー元日本代表の本田圭佑さんも訪れて、子どもたちに一流選手になるための心構えを語りました。
小学4年生以下が出場できる4人制のサッカー大会「4v4 U10」。
去年生み出されたばかりの新たなサッカーで、フットサルと同じ広さのコートで10分間ゴールを奪い合います。ユニークなルールが様々あって、その一つが…。
廣田アナ実況
「チャンスー!決まりました、ペナルティエリアの中、これは3得点です、ゴール前攻め込みました3得点」
自分たちの陣地からシュートをしても得点にならず、センターラインを超えてからのシュートが2点、ゴール近くのエリアからのシュートは3点が入る独自ルールです。
大会には県の内外の24チームがエントリーし、全国大会の出場権をかけて争いました。試合中は、チームの監督や指導者はベンチに入れません。戦術はもちろん交代のタイミングも選手たち自身で判断するのが4v4の特徴です。
そして、会場には…競技の考案者でサッカー元日本代表の本田圭佑さんが訪れました。
サッカーを始めたばかりの子どもたちに全国の舞台を経験してもらおうと小学4年生以下が対象の大会を作ったという本田さん。
優勝して全国大会への切符を手にした由利本荘市のチームを表彰しました。
また、本田さんは選手たちに強くなるために必要な心構えについて語りました。
本田圭佑さん
「朝起きる時間自分で決めるんです、何時に寝るのかも自分で決めるんです、親の指示を待ってやってると一流のサッカー選手にはなれません、なぜなら今言ったようにピッチでは自分で決めないといけない」
インタ 由利本荘市のチーム新志芽SC佐々木文さん
「仲間と一緒に攻めてまた守備して切り替えが、つらかったけれど楽しかったし…(隣にパス)」
新志芽SC三浦瑛士さん
「近くで打ったら3点で遠くから打ったら2点で、それで相手とも点数が近くなるからそれがなんか接戦で楽しかったです」
本田圭佑さん
「きょう見た限りではまだまだ伸びしろがあると思うんですけど、それでも優勝したチームをみていると、本当に秋田の選手のレベル、子どもたちのレベルは悪くないんじゃないかなというふうに感じてます」「小さい子の年代において、後々否が応でも監督のいるサッカーの文脈で上を目指さないといけなくなります。でもこの段階ではやはり子どもたちが自分で考えながら伸び伸びと、まぁ失敗もたくさん経験しながら、まぁ失敗を許容するルールにもなってますし、まぁ指導者いない中で考えるというベーシックをこの競技で学んで欲しいなと思ってます」
4v4の全国大会は12月下旬です。各地の大会を勝ち抜いたチームなどで頂点を争います。
4v4の全国大会には最高ランクの大会で優勝した16チームのほかに、大会の成績に応じて得られるポイントをより多く持っている32チームが出場できます。本田さんはたとえ一度は負けたとしてもどんどん大会に挑戦して欲しいと話していました。