男鹿市でひと足早い実りの秋です。
江戸時代からナシ作りが盛んな男鹿市の五里合地区周辺では、収穫の時期を迎え、農家が朝から精を出しています。
暑さにも負けずに育ったナシは、甘くみずみずしい仕上がりになったということです。
実が甘味をたくわえるという早朝に始まる、ナシの収穫作業。
ナシづくりが盛んな男鹿市では、今週、多くの農家が収穫を始めました。
2ヘクタールで6つの品種のナシをつくる高橋一成さんの農園でも、主力品種「幸水」の収穫が始まっています。
色や手触りから収穫に適したものか見極めながら、ひとつひとつ手作業で収穫していきます。
山あい特有の一日の寒暖差が甘さをもたらします。
今年は虫による食害が少し確認されましたが、全体的に実は大きく育ち、甘味とみずみずしさのバランスもいい文句“なし”の出来栄えになったということです。
宮城県出身の高橋さんは、今年4月に先輩農家から農園を受け継いだばかりで、初めての収穫の秋を迎えました。
27日にオープンした直売所には、長年、この農園のナシを買い求めている常連客が集まりました。
中には袋づめを10個以上買う人も。
高橋一成さん
「うれしい反面、やっぱり今までの味と比べられるわけですから、そこは気が引き締まるというか、いいナシを作らないとなっていう気持ちにはなります」
「完熟で獲っているので、新鮮さとかを感じてくれたらいいかなと思っています」
男鹿のナシの収穫は、いま、ピークを迎えていますが、高橋さんの農園ではナシの品種を変えながら10月下旬まで収穫が続きます。