「となりのトトロ」などスタジオジブリの作品で美術監督を務めた男鹿和雄さんの作品展が、出身地の大仙市で開かれています。
男鹿さんが生まれ育ったふるさとの原風景や、少年時代の遊びをテーマにした作品が並んでいます。
川に潜ったり、魚を捕まえたりしながら、子どもたちが思い思いに過ごす夏休みの風景に、木造校舎の廊下で仲間と面子遊びに夢中になっている小学生。
「となりのトトロ」など、スタジオジブリの作品で美術監督を務めた男鹿和雄さんの作品です。
会場の大仙市にある国指定の名勝・旧池田氏庭園の米蔵には、男鹿さんが生まれ育ったふるさと大仙市太田町の原風景や、少年時代の遊びをテーマにした作品15点が展示されています。
大仙市太田町にある農村体験施設・モリボの里にある動物舎をモチーフにした作品では、ウサギやヤギなどと触れ合う子どもたちの姿が生き生きと描かれています。
青い夏空の下、釣り竿や網を手に田んぼのあぜ道を進んでいく元気な子どもたちの姿が印象的な作品は、男鹿さんの画文集「秋田、遊びの風景」の表紙にも選ばれています。
かつての農村の風景や子どもたちが遊ぶ姿に、訪れた人たちは懐かしそうに見入っていました。
大仙市から
「自分で遊んだ時の思い出が重なるような感じで、ふるさとにはこんな人がいるんだよと、自慢になりますよね」
千葉から
「景色が青とか緑とかすごくきれいで、人の手で描かれた絵ってすごい温もりがあってすごくいいなって感じました」
スタジオジブリの映画制作を支えた男鹿和雄さんの作品展は、1日の日曜日まで、大仙市の旧池田氏庭園で開かれています。