秋田市の穂積市長は、八橋地区に変更する可能性がある新たなスタジアムの建設場所について、今年中にも決定したいとの意向を明らかにしました。
建設場所が変われば、外旭川地区でのまちづくり事業は大幅に変わることになりますが、穂積市長は、事業計画を共同で作ったイオンタウンが、事業から撤退する可能性も「否定できない」と述べました。
任期が残り1年を切っている、秋田市の穂積市長。
5期目を目指すかどうか、まだ、態度を決めかねています。
秋田市 穂積市長
「なんて言うのかな…踏ん切りをつけるって言うんでしょうか、そこまでまだいけないというのが正直な…」
ー今回9月議会で表明しないと次は11月かなと思ってしまうんですが、その辺りまでには踏ん切りをつけたいという気持ち?
「いや、それはちょっと議会の方に答えたいと思う。今の段階ではまだ熟考しているという段階です」
秋の初めごろには態度を表明する考えでしたが、今は、市政の課題のひとつにどう解決の道筋をつけるか最優先に考えています。
穂積市長
「今任期中の私の公約ですね、まちづくり、外旭川、中心市街地、あるいはスタジアム。こういった部分について、まだ方向性が見えない部分が多いんですね」
外旭川地区でのまちづくり事業は、佐竹知事から同意を得られず、停滞を余儀なくされています。
建設が進められる予定だった新たなスタジアムは、八橋地区に場所を変える可能性が浮上しています。
そのきっかけのひとつが、サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田のクラブライセンスの問題。
スタジアムの建設の場所や建設時期をできるだけ早く決めなければ、J1はおろかJ2リーグにも加われなくなる恐れがあります。
穂積市長は、スタジアムについて、今年中には、建設場所だけでも決めたいとの意向を明らかにしました。
穂積市長
「今議会(9月議会)には大体の考え方を議会の方にもお示しをし、議会からも意見をいただかなきゃいけませんので、それをいただいたうえで、また3者会議にかけると。こういう中で年内には場所を決めていきたいと。こういうふうに思っています」
秋田市は、外旭川地区にスタジアムを建設することを前提とした新たなまちづくり事業の計画を、約2年かけて、民間事業者のイオンタウンと作り上げました。
スタジアムを八橋地区に建設するとなった場合、外旭川地区でのまちづくり事業は大幅に変わることから、穂積市長は、イオンタウン側も、方針を大きく変える可能性があると示唆しました。
穂積市長
「1年間はパートナー契約を結んでますけども、単年度限りですので、そうなった時にまたイオンさんと協議をして、パートナーとしてこのまま共に手を携えて開発に向かっていくのか、これはやっぱり意思確認は必要だと」
ー場合によってはイオン撤退も?
「それは否定できないと思います。うん」
まちづくり事業や、新たなスタジアムの建設をめぐって議論が交わされる秋田市の定例市議会は、9月2日に始まります。