鹿角市の関厚市長による職員へのパワーハラスメントがあったかどうかを調べたアンケートの結果をめぐり、市議会の全員協議会が開かれました。
関市長は、終了後の取材に対し、自らの責任を取る意向を示しましたが、改革を推進するため辞職する考えはないと述べました。
鹿角市では、関厚市長からのパワハラについて、先月、職員273人にアンケートをしたところ、回答した257人の約3割にあたる75人が「パワハラを受けた」あるいは「受けてはいないが目撃した」と答えました。
市は、28日、すべての市議会議員にアンケート結果を報告しました。
鹿角市 舛屋修美 副市長
「職員は今回のアンケート調査に対しましてうそ偽りなく真摯に答えていると考えておりまして、この具体的内容については回答の全体を見まして回答が個別具体的で、複数の同様の回答があることから、事実である信ぴょう性・がい然性が高いものと考えております」
議員から「市長のパワハラを許してきた組織としての責任」を問われた舛屋修美副市長は「去年9月にパワハラにあたるような言動はやめて欲しい」と関市長に直接伝えていましたが、自身も責任を痛感していると述べました。
28日は市議会に出席していなかった関市長は。
鹿角市 関厚 市長
「市長ですので、そういう責任はとるということは当然だと思います」
「『職を辞する』というようなところはいま思っていませんけど、いろいろこういう問題について是正をしていくということ、それからどうしてもですね、改革をしていくという点をですね、ありますので、そういう点をどのように実行していくかということと合わせて、そういう責任を取りたいということです」
関市長はこのように述べ、自身の言動がパワハラにあたるかどうかの調査が終わり次第、辞職以外の方法で責任を取る考えを示しました。
関市長は、すでに幹部職員との定例会議で謝罪をしていますが、29日からは一般の職員の元を訪れ、謝罪する意向を示しています。
アンケートの結果を受け、市議会議員からは、関市長に対し、去年12月に続き2回目となる「辞職勧告決議案」の提出を検討するとの声も上がっています。
一方の関市長は、30日から始まる市議会の本会議の冒頭でも謝罪する考えです。