前の市長の辞職に伴う大館市長選挙の投票が1日行われ、新人の石田健佑氏が初めての当選を果たしました。
27歳の石田氏は、現職として全国で最も若い市長となります。
2日朝、早速初登庁し、市の職員を前に「一緒に大館を変えていきましょう」と呼びかけました。
バンザイではなく集まった人たちに深々と頭を下げた石田健佑氏。
33年ぶりに新人同士の争いとなった大館市長選で、三つどもえの選挙戦を制しました。
得票数は、石田氏が1万2882票で、次点との差は、わずか309票でした。
石田健佑氏
「当選がゴールではなくて、これからがスタートです。なので、私石田一人で大館をつくるんじゃなくて、市民の皆さん全員と一緒にこの大館をつくっていく、そんな気持ちでこれからもう一度スタートを切りたいと思います」
27歳の石田氏は、現職として全国最年少の市長となります。
若い人が大館に残りたい、大館で働きたいと思えるよう、地元企業への支援や企業誘致に取り組みたいと話す石田氏。
石田氏
「今の時代、これが正解だという政策はないと思います。だからこそ、行動し続けて改善を続けていく。そういうふうに動いていきたいと思います」
大館市長選挙の投票率は59.18パーセントと、過去最低を更新しました。
現職と新人の一騎打ちだった去年よりも関心は高まりませんでしたが、そうした中で市民が選んだのは、若いリーダーの誕生でした。
初当選から一夜。
石田氏は2日、新市長として早速初登庁しました。
集まった市の職員に、石田新市長は、「超少子高齢化を克服するために、市民と力を合わせて一緒に大館を変えていきましょう」と呼びかけました。
「対話」と「行動」をモットーにしているという石田氏。
大館市 石田健佑 新市長
「ビジョンをしっかりと掲げて(職員)みんなで同じ方向を向いて進めていける、政策を進めていけるような、そのためにまずは(職員と)ビジョンを共有していくということを取り組みたいと思っています」
少子高齢化・人口減少に歯止めをかけるため、全力を注ぐ考えです。
石田 新市長
「若い世代が『このまちに残りたい』『住み続けたい』そして『働きたいんだ』そう思えるまちにしていくことがまず第一優先だと思っています」
多くが自分よりも年齢が上の市の職員や市議会議員といかに協力しながら市民の声をまちづくりに反映させていくのか。
石田氏の4年間の手腕に注目が集まります。