世界の頂点に立った2人の女性アスリートが秋田にやって来ました。
特別支援学校で子どもたちと交流し、スポーツの楽しさを伝えました。
秋田市にある栗田支援学校を訪れたのは、2016年リオオリンピックのレスリング48キロ級金メダリスト・登坂絵莉さんと、元なでしこジャパンで2011年のワールドカップで優勝した岩渕真奈さんです。
2人とも世界一になった経験があるトップアスリートです。
現役を引退している2人は、子どもたちにスポーツの楽しさを伝えています。
登坂絵莉さん
「今日は本当に短い時間にはなるんですけれど、みんなと楽しく体を動かして楽しい時間に出来たらなと思っています」
2人は、ゲーム感覚でできる簡単なスポーツで、子どもたちと体を動かしました。
2人はいま、スポーツでつながり、交流・笑顔を生み出すことを目的に作られた、スマイルコンパスという団体で活動しています。
依頼を受けて全国各地を回っていて、秋田での活動は初めてです。
今回、秋田への訪問のきっかけになったのは、栗田支援学校で講師を務める潟上市出身の櫻庭ひかりさんの誘いでした。
実は櫻庭さんは何度も日本一に輝いたことがある、元レスリング選手です。
レスリングのため、中学から秋田を離れた櫻庭さん。
同い年の登坂さんとは高校・大学、それに寮も一緒で、切磋琢磨してきた間柄です。
櫻庭ひかりさん
「私も支援学校に4月から勤めているんですけれども、登坂さんも支援学校をプロジェクトで回っているっていう話を聞いて、いつか一緒に仕事が出来たらいいねっていう話から、先生たちに話したら秋田に来てくれるっていうことになって、きょう実際に実現してくれました。こういういろんなことしてくれると私も嬉しいし、きっと秋田の子たちもすごく嬉しいんじゃないかなと思います」
児童たちは夢中になって世界のトップアスリートとの対戦を楽しみました。
岩渕真奈さん
「子どもたちっていういろんな可能性がある子たちを、一緒に、スポーツを通して笑顔を作っていけるっていうのは、私自身すごくやりがいを感じていますし」
登坂さん
「子どもたち強くて、普通に私も結構逃げてるつもりだったんですけど、意外とどんどん子どもたち賢くやり方を分かってきて、ちょっと手首を抑えて逃げないようにして取りに来たりとか、やっている中でも子どもたちの成長が見えたりして、すごく手強い相手で、もし今度来るときは負けないようにちょっと成長して帰って来たいと思います」
スマイルコンパスの代表理事でもある登坂さんは「子どもたちに様々な経験をしてもらい、笑顔を増やす活動を広めていきたい」と話していました。