新たなスタジアムをめぐる議論の話題です。
Jリーグのトップ・チェアマンと、10日に面会した穂積市長ですが、11日は市議会で、議員からスタジアムの建設について質問を受けました。
穂積市長は、建設候補地を八橋地区に絞り込んだとしていて、これにより、建設を始める時期をこれまでの計画より1年以上早めたいとの意向を明らかにしました。
議会が始まる10分ほど前までにはきっちりと席につき、静かに開会を待つ市の幹部職員。
時にはそうした幹部職員の後方支援を受けながら、市政の方針について答弁する穂積市長は、議会が始まる直前に議場に入り、席につきます。
11日から3日間行われるのは、市議会議員が、市長や幹部職員に市の課題や方針について聞く、一般質問です。
工藤潤平 議員
「初日ということもあり、多くのメディアの皆様がお越しになっております。聞くべきことはしっかりと聞いていきたいと思います」
登壇する9人のうち8人が、「聞くべきこと」だとして質問に盛り込んだのが、新スタジアムや外旭川地区のまちづくり事業についてです。
このうち新スタジアムについて、穂積市長は、建設場所を八橋地区に絞り込んだとしていましたが、建設を始める時期についても、新たな方針を明らかにしました。
秋田市 穂積 市長
「市場余剰地の2030年度着工、2032年シーズン供用開始を1年以上前倒しすることを目指しており」「年内には整備地等を決定し、その後条例改正などの必要な手続きについても検討してまいりたいと考えております」
これまでの外旭川地区での建設計画では、着工時期について「2030年」を目標としていましたが、穂積市長は、八橋にすることで、これよりも1年以上早く建設を始めたいとの意向を明らかにしました。
外旭川地区では、卸売市場の建て替えとスタジアムの建設、それに観光施設やホテルなどの周辺整備という3つのプロジェクトを連携させたまちづくりを想定していましたが、その構想は実現する可能性は、きわめて低くなっています。
いわば三位一体で進めるはずだったこの構想を今後どのように進めるのか、議員が問う場面もありました。
細川信二 議員
「この三位一体が崩れたことが、外旭川のまちづくりの計画の中にどの程度影響を及ぼすのか教えてください」
秋田市 企画財政部 齋藤一洋 部長
「人口減少下においても、持続可能な社会基盤の構築と、それから交流人口の拡大による新しい活力・魅力の創出というのを掲げさせていただきました」
「今後の展開によっては、ある程度内容は見直さなければいけないということは私どもも認識しておりますが、やらなければいけない目的、取り組みは変わっていないと考えております」
秋田市議会の一般質問は、12日も行われ、登壇する3人の議員全員が、スタジアムやまちづくり事業についての質問を予定しています。