世界ジュニア相撲選手権の女子軽量級で優勝した大館鳳鳴高校3年の津谷奏夏選手が、11日夜、稽古を重ねてきた大館市の道場を訪れました。
監督や後輩から祝福を受けた津谷選手は、「楽しく相撲が取れ、世界一になってとてもうれしい」と喜びを語りました。
北秋田市に住み、大館鳳鳴高校に通う津谷奏夏選手は、大館市にある秋田北鹿館道場で稽古を重ねてきました。
津谷選手は、今月7日にポーランドで行われた世界ジュニア相撲選手権の女子軽量級で見事優勝、世界一に輝きました。
初めての世界大会に緊張したという津谷選手。
1回戦の勝利で波に乗ったあとは、次々と強豪を破ります。
決勝は、ウクライナの選手を相手に、立ち合いで強く当たって押し込み、最後は下手投げを決めました。
小学1年生から本格的に相撲を始めた津谷選手を12年間にわたり指導してきたのが、秋田北鹿館道場の三沢靖彦監督です。
秋田北鹿館道場 三沢靖彦 監督
「決勝が終わるまでは本当に落ち着かなくて、決めた瞬間はもう涙と、あと閉会式の映像が(配信で)流れた時にはもう号泣でした」
記者
「だそうですけど、いかがですか?」
大館鳳鳴 津谷奏夏 選手
「今まで三沢さんに相撲を教えてもらってきて、その三沢さんに世界一になって恩返しができたので、うれしかったです」
先輩が成し遂げた快挙に、道場に通う子どもたちも大きな刺激を受けたようです。
3年生 女子児童
「なんか悔しい気持ちになります」
記者
「どうして?」
「私も世界一になってみたいから」
5年生 男子児童
「これから相撲をがんばって、奏夏さんみたいになれるようにがんばりたいです」
津谷選手は、高校を卒業したあとは、警察官になることを目指しています。
大会には、集大成の気持ちで臨みました。
津谷選手
「世界の舞台で今までやってきたことをすべて出し切って、楽しく相撲が取れて、そして世界一になったので、とてもうれしいです」
最高の結果をつかんだ津谷選手。
ともに汗を流してきた後輩たちへ、「みんなも相撲を楽しんでほしい」と話していました。