秋田市の八橋地区が有力な建設候補地となっている、新たなスタジアムについて、市は、建設期間中に市民が利用できる代わりの施設=代替地の整備にかかる費用が、2億5000万円以上になるという試算を明らかにしました。外部の補助金も活用して整備する想定で、市民やスポーツ団体などから意見を聞いたうえで、場所を絞り込むことにしています。
秋田市議会では18日、新たなスタジアムの建設について、市の担当者と議員が意見を交わす委員会が開かれました。
秋田市・まちづくり戦略室多可和幸室長
「新スタジアムの天然芝のフィールドは、Jリーグ公式戦のほか、ラグビーの秋田ノーザンブレッツや、中高生の大会など、プロからアマチュアまで、幅広い年代の利用により、年間100から120日程度の活用が可能と見込んでいます」
新スタジアムの有力な候補地は八橋運動公園内の第2球技場、通称=スペースプロジェクト・ドリームフィールドと、隣接する健康広場を合わせた、約2万平方メートルの土地で、スタジアムの規模は、5000人の観客を収容できる大きさにする想定です。
建設に伴う代わりの施設=代替地の候補となっているのは、3か所です。
建設予定地とほぼ隣接しているASPスタジアムと、八橋運動公園内にある、多目的グラウンド。そして、八橋運動公園からおよそ1・8キロ離れた勝平地区にある市民グラウンドです。
市は代替地の整備に、2億5000万円以上かかるという試算を明らかにし、市の財源以外の外部の補助金を活用する想定であると説明しました。
代替地は、市の内部での議論に加え、市民やスポーツ団体からの意見を踏まえて決める考えです。
一方、新スタジアムは、自治体が建設を主導する、公設方式で事業を進めることが検討されていますが、市は、自治体による費用負担が減らせる可能性があるという見通しを明らかにしました。
秋田市・まちづくり戦略室稲川興参事
「八橋に行きますと都市公園ということで、社会資本整備総合交付金ですとか、そのほか諸々、有利な財源もありますので、市場余剰地の30億よりも、県・市の負担を減らせる可能性も出てきているということで、公設も視野に検討している」
秋田市は、新スタジアムの建設場所と代替地を年内に決め、そのあとに、公設で進めるかどうかや、建設を始める時期を話し合うことにしています。