若手消防士が消火や救命の技術を学ぶ県の消防学校の修了式が行われ、56人が地域住民の安心安全を守ることを誓いました。
半年の研修期間で技能を身に付けた若手消防士は、20日、県内各地の消防署などに配属されます。
由利本荘市にある消防学校では、19日、56人の若手消防士が修了式に臨みました。
消防学校では、県内各地の消防本部に採用された消防士が、春からの約半年間、消火や救命の技術を学びます。
県民の命を守る消防士として寮で生活をしながら、厳しい訓練をこなしてきました。
以前は毎年100人ほどが学んでいましたが、消防士の採用数の減少に伴い、今では半数ほどに。
一方で、災害の激甚化や業務の多様化で、ひとりひとりの役割は増えていると言います。
総代答辞 湯沢雄勝消防 池田大智さん
「私たちは地域住民の安心・安全を守り、困っている人を助けたいという強い思いと使命感を胸に、初心と使命感を忘れず、消防業務に尽力して参ります」
消防としての技能に加え、半年の共同生活で同期の絆も深めた56人。
能代山本消防 渡部優空さん
「放水活動や救助活動、そういう知識・技術を生かして、市民から信頼される消防士となりたいと思っています」
大館市消防 櫻庭ひまりさん
「私は集団生活で思いやりを学んだので、私が現場に行くことで市民の方に安心感を与えられる消防士になりたいと思います」
56人の新人消防士は、20日、各地の消防署などに配属され、地域住民の暮らしを守ります。