大気中の二酸化炭素を吸収する自動販売機が、県内で初めて三種町に設置されました。
吸収された二酸化炭素は、炭酸カルシウムとして、畑の肥料などに活用されます。
三種町に設置された、その名も「CО2を食べる自販機」。
空気中のCО2・二酸化炭素を自動販売機が吸収するもので、大手飲料メーカーの関連会社が県内に初めて設置しました。
三種町 田川政幸 町長
「日本だけではなくて、世界的にも気候が変わりつつある中で、三種町としてしっかりとカーボンニュートラルを進めるためには、こういった形で一歩一歩しっかりと歩みを進めなければいけないなと」
三種町は、2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにする「カーボンニュートラル」を目標として掲げています。
その普及啓発事業の一環として、県内初の導入につながりました。
二酸化炭素を食べる「口」は自動販売機の「足元」にあります。
太田英梨花アナウンサー
「自動販売機の内側に入っていたこちらの箱。この箱の中に粉状の吸収材が入っています」
空気中に含まれる二酸化炭素のみを吸い取り、炭酸カルシウムに変える仕組みです。
自動販売機1台で、年間70キロほど、スギの木約20本分の二酸化炭素を吸収できるということです。
ミチノク 住吉啓史 社長
「元々自動販売機は電力由来のCО2を多く排出するというようなお話を受けている中で、自動販売機自体がCО2を吸収するようなものを作ったらどうだという発案から始まったという風に聞いております。秋田県内のみならず東北、全国に広がっていけたらいいかなというう風に思っております」
炭酸カルシウムは、畑の肥料や建築材などに活用されます。