秋田市の秋田工業高校は、今年、学校の創立から120年の節目を迎えました。
20日は伝統あるラグビー部が関東の強豪を招いて記念試合に臨みました。
学校創立120周年の秋田工業高校。
代々、学校の顔ともいえる存在だったラグビー部が、伝統の紺と白の縞のジャージで記念の招待試合に臨みました。
相手は、茨城の茗溪学園。
昨年度の、冬の全国高校ラグビー大会・花園は、12大会連続29回目の出場でベスト8まで勝ち上がった強豪です。
秋田工業は、冬の全国大会出場71回、優勝は15回。
どちらも全国の高校の中で最多です。
序盤、秋田工業は勢いよく攻め込みますが、相手の堅い守りを突破できず、トライを奪いきることはできませんでした。
秋田工業の最後の全国制覇は、1987年、昭和62年。
一方、茗渓学園は、その翌年、1988年に初めての全国制覇を成し遂げて以降、さらに力をつけています。
巧みな攻撃に揺さぶられた秋田工業、は前半だけで5つのトライを許しました。
開校から21年後に創部された秋田工業のラグビー部は、今年の3年生がちょうど100期生です。
来月の花園予選、その先の全国大会を見据えた「大事な試合」と位置づけて挑んだ招待試合。
最後に1トライ返す意地を見せました。
けがのため、フィールドの外から見守った、世代別の日本代表候補でキャプテンの三浦颯太選手。
花園予選へ決意を新たにしました。
三浦颯太主将
「ラグビーの大事な部分、コンタクトの部分、フィジカルの部分というのはどんどん行かれたところあったんですけど、いい場面も見えたんで、そこは収穫かなと思います」
「このあと1か月をみんなでがんばって修正していくというところと、できた部分をもっと伸ばしていけるようにがんばっていきたいです」
花園での再会を誓った選手たち。
秋田工業・茗渓学園ともに、全国大会に向けた初戦は1か月後の来月20日です。