仙北市角館町を夜明け前にスタートして北秋田市鷹巣までを走りぬく「秋田内陸100キロチャレンジマラソン大会」が22日に開かれました。運営側の人手不足を理由に一時開催が危ぶまれたものの今年も無事にレースが行われ、多くの鉄人ランナーが秋田路を駆け抜けました。
毎年、この日にあわせて全国からランナーが集う仙北市角館町。22日は雨が降ったりやんだりを繰り返す、ぐずついた天気でした。
「秋田内陸100キロチャレンジマラソン」では角館から北秋田市鷹巣までを走り抜きます。東北や首都圏を中心に、遠方は大阪や岡山から。32の都道府県の10代から80代までのランナーが100キロの長旅にエントリーしました。
運営側の人手不足などを理由に、去年一時終了が決まったこの大会。北秋田市の社会福祉法人秋田県民生協会が運営を引き継ぎ、32回目が開かれることになりました。
ランナーは、おおむね国道105号を北上してゴールを目指します。
長い人で13時間走るこのレースでは、20か所に設けられているエイドステーションが重要なポイントです。
地元のボランティアが用意してくれた食べ物と飲み物。水分とエネルギーのほかに声援を受け取ることができます。たっぷりの愛情も補給して再び走り出します。
大会では今年も、ランナーに呼びかけて「プロギング」が行われました。ヨーロッパ発祥のジョギングとごみ拾いを掛け合わせたフィットネスです。日本財団の海のごみ削減に向けた取り組み「海と日本プロジェクトチェンジ・フォー・ザ・ブルー」の一環で、山あいのゴミが川から海に流れ出るのを防ごうと、ランナーの協力を得て行われました。レースのたびに、コースがきれいになっていきます。
北秋田市阿仁をスタートする50キロの部と合わせると854人が、高低差がある道を駆け抜けました。
ボランティアも含めて2000人以上が運営に携わった100キロマラソン。
優勝したのは宮城の正岡隼さん。去年に続いて2連覇です。7時間を切るタイムは30年ぶりの快挙でした。(6時間53分15秒)
正岡隼さん「すごく歴史ある大会でいい大会なので本当に続いてくれたことは嬉しく思います、こうやって開催して下さった上の皆様だったりボランティアのみなさまだったり本当に感謝を申し上げます/来年以降も来られれば、ぜひ走れればと思ってます」
秋田県のランナーは男女ともに10位以内に3人が入り、女子では市川佳愛さんが8時間19分01秒のタイムで優勝しました。
100キロの部は569人のうち制限時間の13時間以内に321人がゴールして今年の大会を締めくくりました。