福島の復興について考える授業が、24日、秋田市内の高校で行われました。
講義のあと、グループワークも行い、生徒たちが、震災、そしてその後の復興について考えました。
秋田市にある秋田高校で行われたのは、復興庁の職員による出前授業です。
復興庁では、震災や、福島の復興の取り組みについて理解を深めてもらおうと、おととしから、全国各地の中学校、高校で授業を行っています。
秋田ではこれが初めてです。
今回授業を受けた3年生は、東日本大震災が起きた2011年は3歳から4歳で、当時の記憶があまりないという人が大半です。
講義では、東日本大震災についてや、福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた地域の現状などを学びました。
末満章悟 参事官
「震災から13年ちょっと経ちましたけど、まだまだ課題っていうのは残っています。そういった状況っていうのがあるんだっていうことを知ってもらいたいというのがひとつありますし、もうひとつはこういった津波とかですね、大きな災害があった時に同じ被害や犠牲を繰り返さない、という風なことも知っておいてもらいたい」
講義のあと行われたグループワークでは、震災を風化させないための方策や、福島の復興について意見を出し合いました。
「規模を教えるだけじゃダメなんよね。実際に体験というか、自分事として考えなきゃいけない。あ、昔にこういうことがあったからみたいな風に思っちゃいけなくて、あ、これからも起こるかもしれない、じゃあ自分たちもそういう対策していこう、という風に思わせる仕掛け」
「とはなんでしょう」
「最近(避難指示が)解除されてるから、まだ戻って来てる人自体が少ないのかなっていうのもあるし、避難解除されるまで時間がたっちゃったから、向こう(避難先)で定住してるみたいな人もいる」
「震災語り継ぐためにも(町の形は)残しておいた方がいい」
震災や福島の復興について考える出前授業は、今年度、秋田を含む13都道府県14校での開催が予定されています。