首都圏などに住むプロの人材に副業として県内の企業で働いてもらう取り組み、「スキルリターン」が始まりました。
少子高齢化で人材不足が深刻化する中、企業の課題解決につながると期待されています。
スキルリターンは、首都圏などに住む専門的な知識や技術を持った人材と地方の企業をマッチングし、副業として働いてもらう取り組みです。
人材紹介サービスなどを手掛けるパーソルキャリアが去年6月に始め、これまでに京都や鳥取、山形など5つの府と県で合わせて300件以上のマッチングが成立したということです。
横手市の印刷機メーカーは、製品を海外に輸出する際、原材料などの規制をクリアしていることを証明するためにスキルリターンを活用しました。
新たな人材を雇用したり外部のコンサルタントに依頼したりする場合に比べ、手間やコストを抑えながら課題の解決を図ることができるというスキルリターン。
首都圏で働く県内出身者は、身につけたスキルをふるさとに還元する形で人材不足に貢献することができます。
パーソルキャリア 鏑木陽二朗さん
「報酬面によらない形で、どちらかというとやりがいや手応え、面白味を重視して、ハイスキルな方を活用できるひとつ大きなメリットになり得ると思いますので、ある種賃金的な観点から見ても、とてもメリットの大きい施策ではあるのかなと思っております」
パーソルキャリアは、来年3月までに県内で30件のマッチング成立を目指しているということです。