日銀秋田支店は、県内の景気の動向について「横ばい圏内の動きとなっている」として、4か月連続で判断を据え置きました。
景気の動向を判断する6つの項目のうち、「生産」については下方修正しています。
日銀秋田支店は、個人消費や公共投資など景気を判断する要素のうち、生産を除く5項目について前回7月の発表から判断を据え置きました。
個人消費は賃上げの効果と物価高を背景とした節約志向の影響が打ち消し合っていて、県内景気全体をけん引するほどの力強い動きにはなっていないと分析しています。
生産は“一部に弱さがみられる”として、判断を下方修正しています。
下方修正は去年4月以来です。
県内の景気全体については「横ばい圏内の動きとなっている」として、4か月連続で判断を据え置きました。
日銀秋田支店の片桐大地支店長は、「今後、賃上げの効果が浸透し、秋にかけて外国人旅行客を含めた観光需要をしっかり取り込むことで、回復の動きにつながっていくことを期待している」と話しています。