陸上自衛隊秋田駐屯地に所属する24歳の男性陸士長が、女性自衛官の隊舎に不法に侵入したとして、停職4日の懲戒処分を受けました。男性陸士長は、依願退職を申し出ているということです。
陸上自衛隊秋田駐屯地によりますと24歳の男性陸士長は去年6月、創立記念行事の支援のため訪れていた、青森駐屯地内にある女性自衛官の隊舎に、不法に侵入しました。
廊下を歩いていた陸士長を目撃した女性隊員が警務隊に通報し、発覚しました。今年3月、青森駐屯地の警務隊が建造物侵入の疑いで書類送検し、その後不起訴となっています。
陸士長は自衛隊の聞き取りに対し「女性自衛官が住んでいるところを見てみたいという興味本位で衝動的にやってしまった。軽率な行動をしたことを深く反省している」と話しているということです。
秋田駐屯地は1日付で陸士長を停職4日の懲戒処分にしました。陸士長は依願退職を申し出ているということです。
陸上自衛隊第21普通科連隊の柴田哲良連隊長は「隊員の指導・教育を徹底し再発防止に努める」とコメントしています。
処分と公表に1年以上かかったことについて秋田駐屯地は、「調査や処分の手続きに時間を要した」と説明しています。