秋田にゆかりがある作家の工芸作品を集めた展覧会が、秋田市で始まりました。
伝統的なものから自由な表現方法で生み出された新たな工芸品まで、様々な作品が楽しめます。
秋田県美術工芸協会が芸術の秋を感じてもらおうと毎年この時季に開いている展覧会。
今年で41回目を数えます。
会場には、金属加工した作品や染物などの工芸作品76点が展示されています。
県知事賞には、鹿角市在住の關幸子さんの作品「紫香」が選ばれました。
植物のムラサキの根っこから抽出した染料を使用する「紫根染」。
鹿角市で古くから伝わる技法で、約3年かけて100回以上繰り返し染めて鮮やかな色を出しました。
關幸子さん
「こういう機会をいただいて、もっともっとたくさんの方々に知っていただいて、染める方も増えて後世に残していければなぁと願っています」
最高賞の工芸大賞には、秋田市在住の谷口重光さんの作品「縄文織」が選ばれました。
アケビのつるを手作業で編み、縄文土器の模様を再現したと言います。
谷口重光さん
「模様をどこにつけるか、色が縄文時代に合うのかな、合わないのかなとかっていう不安を抱えながらも、楽しみながらやらせてもらいました」
伝統的なものから、自由な表現方法で生み出された新たな工芸品まで、様々な作品が楽しめるこの展覧会は、秋田市のアトリオンで9日水曜日まで開かれています。