融資を受けるための手数料として、由利本荘市に住む80代の男性が、現金300万円あまりをだまし取られました。
由利本荘警察署の調べによりますと、先月中旬、由利本荘市に住む80代の自営業の男性の自宅に「中小企業経営力強化資金特別融資」などと記載された文書がFAXで届きました。
男性が電話で500万円の融資を申し込んだところ、「契約事務手数料と特約担保金を支払ってください」と、相手から指示されたということです。
指示に従うと、「振り込み額が間違っていたのでもう一度振り込んでください。間違って振り込んだお金は後で返します」などと言われ、男性は7回にわたり、合わせて約305万円を指示された口座に振り込み、だまし取られました。
9日、男性が再び金融機関に現金を振り込みに訪れた際に、職員が不審に思って警察に連絡し、被害が判明しました。
警察は、融資をかたった典型的な詐欺の手口だとして、注意を呼びかけています。