大規模な災害が発生して電気やガスなどのライフラインが途絶えたという想定の訓練が秋田市で行われました。参加者は、避難所に液化石油ガス=LPガスを着実に運ぶ手順などを確認しました。
鴨下アナウンサー
「こちらは災害に強いとされているLPガスの入ったボンベです。この事業所は災害時にLPガスを供給する拠点となる中核充てん所と定められています。きょうは自衛隊などと合同で、災害時に避難所にガスを運び出す手順を確認する訓練が行います」
訓練は、秋田県沖を震源とする震度7の地震が発生し、県内で大規模な停電などが起きている想定で行われました。
秋田県LPガス協会は災害時に優先的にLPガスの供給ができるように県内すべての市町村と協定を結んでいます。10日の訓練では、災害が発生した後に、秋田市から、避難所で使うガスの供給要請を受けたと想定して、充てん作業や自衛隊の災害派遣車両への積み込みなどを行いました。
県内3か所にある充てん所で毎年行われていて、今回が11回目の訓練です。能登半島地震や県内の記録的な大雨などで災害対応への意識が高まる中、参加者は、着実にガスを供給するための手順を確認しました。
秋田県LPガス協会 高橋弘隆会長
「緊張感が例年よりはあったのかなという感じは致しました。それぞれ有事の際を想定した思いをもちながらやってくれたんではないかなと」
秋田県LPガス協会は今後も定期的に訓練をして、災害時の対応力の向上を図っていくことにしています。