県内では特殊詐欺の被害が相次いでいます。
秋田市のショッピングセンターで防犯キャンペーンが行われ、従業員は被害防止に向けた声掛けや手順を確認しました。
防犯キャンペーンのチラシを配ったのは、秋田臨港警察署の署員や地域の防犯協会の会員です。
県内では、先月末までに91件の特殊詐欺被害が確認されていて、去年の同じ時期を大きく上回っています。
特に今年急増しているのが、SNSを使ってうその投資話などを持ち掛ける詐欺と、親近感を抱かせて金をだまし取る、いわゆるロマンス詐欺です。
被害額は合わせて4億2500万円あまりに上っています。
被害にあわないための知識を身につけるだけではなく、家族や地域の声掛けが重要です。
15日は、ショッピングセンターの従業員を対象に、特殊詐欺被害を防止するための訓練も行われました。
客(訓練)
「パソコンがウイルスに感染してしまって、それで、このカードを買ってくださいって言われたので買いに来ました」
従業員(訓練)
「そうなんですね、そうすると確認したいことが何点かあるので」
参加した従業員は、電子マネーを購入しようとする客への適切な声掛けや手順を確認しました。
秋田臨港警察署では、詐欺が疑われる場合に注意を促すチェックシートを管内の商業施設に配布するなど、対策を進めています。
秋田臨港警察署 伊藤智行さん
「年齢に関わらず、少しでもおかしいなとか思ったら、声をかけていただいて、詐欺を防いでいただきたいなと思います」
警察は、引き続き詐欺被害防止に向けて呼びかけていくことにしています。