子どもたちにも政治に関心を持ってもらおうと、五城目町では、小中学生が町に提言する"子ども議会"が開かれました。
大好きなふるさとをより良くするために。
自分たちで考えた大人顔負けのアイデアを発表しました。
五城目町の議場に少し緊張した様子で登場したのは、五城目小学校と五城目第一中学校の児童生徒です。
渡邉彦兵衛 町長
「本日は初めてこの会議場で開会する子ども議会となりますが、小中学生合わせて16名の皆さんが、子ども議会の議員として、町の課題に向き合い、主体的に解決しようとする姿に感心をしております」
五城目町教育委員会は、郷土への愛着と理解を深めてもらおうと、おととしから、中学3年生を対象に子ども議会を開催しています。
今回からは、小学生も議員として参加。
議会制度の仕組みも学んでもらおうと、初めて実際の議場を使って行われました。
五城目町をさらに良い町にするためにはどうすればいいか。
子どもたちは、自分たちで考えた「やってみたいこと」や「課題の解決策」を町の職員に発表しました。
中学1年 石井彩さん
「私が提案するのは、朝市にシャッターアートを作ることです。もう使わなくなってしまったシャッターを借りて、写真を撮ることができる場所を作るのはいかがでしょうか」
なかには、自分の経験をもとに提言した児童も。
小学6年 門間翔平くん
「去年夏の豪雨災害が起こった時、家の近くにも水が迫っていたので、僕は家族で五城館に避難をしました。その時は必要になりそうなものだけ持って避難したので、暇つぶしが出来そうなものは持って行きませんでした。避難所にいたのはたった1日でしたが、時間の流れがゆっくり感じて、退屈で落ち着かない気分になったのを覚えています。去年夏の僕は1日で家に帰ることができましたが、長い期間家に帰れなかった人も多かったと思います。そんな時は、僕たち子供にとってリラックスできるものがあれば、とてもありがたいです」
住民生活課 松橋良樹 主査
「避難所において何より大切なことは、避難をされた方の健康が維持されることであり、門間議員のご提案にあった、避難された方がリラックスできる場所作りにも取り組むべきものと考えております」
五城目町は、子どもたちから出た意見を、今後の行政に生かしていく考えです。