県内にも新たな施設が続々オープンし、ブームとなっている、「サウナ」。
サウナに入ったあとは、水分補給も欠かせません。
県内に住む男性2人が、サイダーの製造工場とタッグを組み、県産食材を使ったサウナドリンクを開発しました。
すでに1000本以上売り上げたそうです。
開発した背景には、秋田を全国へと発信したいという思いがありました。
秋田で生まれたサウナドリンク、その名も「ノギィ」。
火照った身体に心地良い炭酸と程よい甘さが特長のドリンク。
県内在住の男性2人と、ご当地サイダーを製造する工場がタッグを組み、開発しました。
美郷町出身の藤田達さんと、湯沢市出身の小椋慎太郎さんです。
2人は、6年ほど前から、ともにある活動をしています。
「どーも、美郷町出身じゃんごです」
「どーも、湯沢市出身きがねこです」
動画共有サイト YouTubeでの動画配信です。
藤田さんは”じゃんご”、小椋さんは”きがねこ”という名前で、秋田の魅力を動画を通じて国の内外に発信しています。
鴨下望美アナウンサー
「どうしてユーチューバーの2人が商品開発を?」
じゃんごさん
「いつもYouTubeで秋田の魅力を発信してるんですけども、それ以外にも秋田の魅力を発信する方法があるんじゃないかなと思って、今回商品開発を初めてやってみることにしました」
商品開発をするにあたり、近年、ブームになり、県内にも新たな施設が続々とオープンしているサウナに着目しました。
じゃんごさん
「私たちサウナ好きなので、サウナのあとに飲むサウナドリンク、地元の商品があっていいんじゃないかなという風に思いまして」
きがねこさん
「オロポ(既存のサウナドリンク)自体がやっぱりちょっと甘いかなっていうか、甘すぎるみたいなイメージがあったので、それをちょっと払拭するような商品っていうのも、秋田県のもので作れたらいいなっていうのもあったので」
7月に販売を開始したノギィ。
製造をしているのは、県民にはおなじみのご当地サイダー・「ニテコサイダー」の工場です。
じゃんごさん
「私、地元が美郷町なので、美郷町のニテコサイダー工場で、OEMでこうやってサイダーが作れることを知っていたので、地元の特色を生かしたサイダーを作りたいなと思って、この工場に決めました」
名水と言われる「ニテコ清水」の地下水に、仙北市田沢湖の「山のはちみつ屋」のハチミツと、男鹿市産の塩を加えています。
糖質を抑えるため、甘さを控えめにした一方、熱中症対策を考えて、後味に少し塩味を感じられるように仕上げました。
サウナのあとや入浴後にぴったりの商品です。
暑い時、秋田弁で「のぎぃ~」時に飲んでほしいという思いから、「ノギィ」と名付けられました。
鴨下アナ
「いただきます。うん、美味しい。炭酸もゴクゴクッとのど越しもいいですし、甘さが本当にちょうどいいですね。香りも蜂蜜の香りですかね。飲んだ瞬間に炭酸とともに鼻からふわっといい香りが抜けて、これはお風呂上がりにゴクゴクッと飲めちゃいますね。美味しいです」
「ありがとうございます。素直にうれしいです」
現在は、県の南部を中心に販売されています。
美郷町にある温泉施設では、サウナのある浴場を出てすぐの場所に置いてありました。
温泉施設や道の駅、イベントで販売をし、すでに1000本以上が売れたといいます。
取材した日に製造されたのは、1600本。
全国への出荷も予定していて、藤田さんと小椋さんは、秋田に興味を持ってもらうきっかけになればと期待をふくらませています。
きがねこさん
「もうめちゃくちゃわくわくしてますし、物自体は本当に僕たちもすごいこだわって作ったものなので、皆さんに美味しいって思いで届いてもらえたらなと思います」
じゃんごさん
「自分たちが作った商品が、秋田でもそうですけども、県外に羽ばたいていくと考えると、まさに夢のような出来事だなという風に思っていて、それをただ夢で終わらせるんじゃなくて、自分たちのチカラで、全国の方々に届けられるように、秋田の魅力を発信できるように頑張って活動したいと思います」