今年度上半期に1000万円以上の負債を抱えた県内企業の倒産は21件で、去年よりも1件少なくなりました。負債総額は13億円あまりで過去10年で2番目に低い水準です。
民間の調査会社東京商工リサーチによりますと、今年4月から先月までに県内で1000万円以上の負債を抱えた企業倒産は、去年より1件減って21件でした。負債総額は13億100万円で、去年よりも21億3000万円あまり少なく、過去10年でも2番目に低い水準です。負債総額が10億円以上の大型倒産がなく比較的規模の小さい倒産が多くを占めました。新型コロナウイルス関連の倒産は5件でコロナ禍で行われた無利子無担保のいわゆるゼロゼロ融資の返済に行き詰まったとみられています。
今後の見通しについて東京商工リサーチは「物価高に伴うコストの増加や賃上げへの対応など企業経営を取り巻く環境は依然として厳しく経営体力の乏しい企業を中心に淘汰が進むことが予想される」と分析しています。